様々な事情により、住んでいる家を引っ越すことになった。次の家を考えるときに、まず何を?といろんなことで妄想が広がりました。そんな日々が続く中、アメリカの友人の家を訪ねた時のことです。ロサンゼルス郊外とはいえ、冬の寒い日には雪が降るようなところでした。100坪ほどの広大な平屋建ての建物を温めるのは、セントラルヒーティングなのですが、2箇所には暖炉が設置してあり、炎を見ながらの談笑タイムはとても充実した気持ちになりました。早速、日本に帰り、自分の家を建てると決めた際には、まず暖炉!がテーマになりました。調べてみると暖炉は主に炎を楽しむためで、暖をとるには薪ストーブらしいのです。まず薪をくべることありきで始まった構想が、そこで固まりました。何しろ35坪ほどの我が家、冬の寒さ対策に費やそうと。家の設計前に、すでに薪ストーブは決まっていたのです。以降は、ストーブを置く位置、ストーブでも安全ないえ、薪をおく場所の確保、など、ほとんどの労力をそこだけにつぎ込み、できた家が今の家。冬のこの時期、ときに今年の寒さは厳しいのですが、室内の気温は20度を下回ったことがありません。トイレでさえ19度が最低気温。ヒートショックの心配など、全くないのです。廊下の隅々まで温まっているのです。温まり方もとても優しいですし、床暖房をしているかと思うほど、フローリングは暖かく、エアコンなどで心配される乾燥も少ないと思います。何より、いつも冬になると足が冷えるとこぼしていた、夫、薪ストーブにしてからは、一度も言ったことがありません。我が家の健康にも貢献してくれる薪ストーブ万歳。